実務経験0の元ピアノ販売員が1年で開発エンジニアに〜メタップスで叶えた「本当にやってみたかったこと」とは〜

こんにちは。人事の香東です。
今回は、新卒・既卒・就業経験不問の採用方法『ポテンシャル採用』を利用し、開発実務未経験で入社した鏡さんに前職の経験から現在の業務についてインタビューをしました!

鏡 諒平
鏡 諒平Ryohei Kagami / 株式会社メタップス 開発部 re:shineグループ

新卒で大手楽器メーカーへ就職。ピアノの販売営業を3年半。 その後、プログラミングスクールと独学でエンジニアリングを勉強し、メタップスへ入社。現在は、新規事業のSaaSのバックエンドや社内向けツール『silsil』の新規機能開発を担当。

-鏡さんは前職では、大手楽器メーカーで営業職をされていたんですよね。

はい。新卒で入社した会社でピアノの販売を3年半ほどやっていました。

 

-現職とはずいぶん違うことをされていましたよね。新卒で入る会社に楽器メーカーを選んだ理由はありますか?

小学生の時に合唱団に入り、そこから中学、高校では吹奏楽でオーボエをやっていて、大学もずっとオーケストラをやっていたのでずっと音楽が周りにあったんです。
なので、音楽や楽器に携わることができる会社に行きたいと思って就職をしました。

 

-素敵ですね!ピアノの販売というのは具体的にどんな業務をしていたんですか?

僕がやっていたのは個人に向けたピアノの営業です。
自社で運営している音楽教室の先生や、個人でピアノ教室を開いている先生に電話をかけたり手紙やカタログを送ったりして関係を構築しながら、教室に通っている生徒さんがピアノが必要になるタイミングで買っていただいていたりしましたね。
個人でピアノ教室をやっている、街のピアノ教室の先生に関しては会社管轄ではないので、教室で扱う楽器、生徒さんに買ってもらう楽器のメーカーは先生次第で変わってくるんですよね。なので仲良くなるために安く楽譜を売ったり、演奏会の手伝いに行ったりもしていましたね。

 

-そんなことも!
でも確かにピアノって簡単に買えるものではないからそういうコミュニケーションって大事ですもんね。

そうですね。そのほかにも教室の虫退治だとか、照明の交換とかも頼まれたりしてやっていました。(笑)
かなり密接な関係を構築して街のピアノの先生に生徒さんを紹介してもらったりしていましたね。

 

-えー!虫退治!もう何の仕事なんだか(笑)

本当にそうですよね。(笑)
ただ今話したのは種まきの段階で、そこから実際にピアノを触ってもらって買ってもらったり、年に2回ある催事でふらっと来てくれた方が100万円近くするピアノを買ってくれたりするのは嬉しかったですし、そういうのが楽しかったですね。

-やりがいも大変なこともあったと思うのですが、前職を辞めてエンジニアになろうと思ったきっかけはあるんですか?

転職しようと思った最初のきっかけは、この仕事は自分の将来に役立つのか、と悩み始めたことです。
販売目標に向けて、地域密着型の狭い範囲で電話をかけたり、ポスターを作るような地道な作業をずっと繰り返すことが将来の自分にとってプラスになるのか、不安になってきたんですよね。

 

-なるほど。そこからどうしてエンジニアになろうと思ったんですか?

ピアノ販売、営業の仕事は僕ではなくてもできる仕事なのではないかと思ったんです。ピアノ業界は結構成熟していて、似た商品、同じ商品がいろんなところで買えます。
もちろん人がピアノを選ぶ基準は人それぞれあるのですが、基本的には似た商品、同じ商品であれば値段が安いものを買う人が多いです。
営業担当なら、値下げをすることは誰でもできる、僕でなくてもできることではないかと思い始めて、それならもっと人に何か影響を与えることができたら嬉しいなと。
そういうクリエイティブな仕事ができたら楽しいだろうなと思って、web制作から手を出してみました。
自分が作ったサービスを大勢が使ってくれるのってなんかいいなと思って、社会的な承認欲求ですね。(笑)

 

-そうだったんですね。なかなか大きな決断をしましたね!

そうですね。ただ、家族や周りの人も「やってみたら!」とポジティブに捉えてくれていたので踏み切れました。

 

-退職されてからメタップスに入社するまで1年間程あったと思うのですが、その間はどんなことをされていたんですか?

基本的には独学で開発の勉強をしていました。
退職してから、まずプログラミングスクールに2、3週間程通いました。
スクールでは教材を読みながら、Twitterのクローンアプリみたいな開発等をしていました。
ただ、正直これは自分の作りたいものではなかったし、これが開発できるなら別のアプリも作れるなと思っていました。自分はコーヒーがすごく好きなので、コーヒーに関するアプリを作ろうと思って、豆の産地や農園などを登録できるアプリを1から作ってみました。
こんなアプリがあったら自分で使いたいなと思って試行錯誤し始めました。そこからが独学の始まりです。

 

-素晴らしいですね!でも独学って大変じゃないですか?

そうですね。基礎が無かったので本当に簡単なところですぐにつまずいてしまうんです。それを改善して学んでをひたすら繰り返していました。
Ruby on RailsやJavaScriptも本や記事を読みあさりながら勉強していました。
どうせなら作っているアプリに色々な機能を入れたいと思ってGoogleマップのAPIを連携させたり、英語版を作ってみたり…ライブラリを入れるだけ入れてみるみたいなのを4ヶ月間くらいやっていました。
その後、AWSの勉強を始めました。
簡単にプログラム環境を整えるためにdockerを入れてみたのですが、それを本番環境に持っていくのが本当に難しくて…これだけで多分3ヶ月は費やしました。
なのでデプロイできてアクセスできた時はすごく良かったです。

-1つのサービスを作りながらどんどん勉強していたって感じですね!
鏡さんのやってきた技術がメタップスが使っている技術と似ている気がするんですが…

そうなんですよ!偶然なんですが、メタップスで使っている技術に全部当たってるんですよね!
AWSでdockerを動かそうとしていた時に、勉強のためにネットで読み込んでいた記事が、たまたまメタップスメンバーが書いた記事だったので、面接の時に「あの記事を書いていた、その人が目の前いる!」と驚きました。(笑)

 

-そうなんですね!面接でもそんな偶然が!(笑)
アプリ開発後に転職活動を始められたんですか?

そうです。転職活動は大変でしたね…。2020年の5、6月くらいに転職活動をしていたのですが、コロナ禍だったこともあり、全然上手く行きませんでした。
いろいろな転職サイトやエージェントにも登録して、60社以上応募したのですが全然ダメでしたね。
未経験エンジニア枠というのがコロナ禍でグッと狭くなっていたので、2ヶ月くらい本当に苦労しました。

 

-それは大変でしたね…。ちなみに、メタップスを受けてくれた理由とかはありますか?

いろいろ企業を見ていく中で、meetapsで未経験エンジニアが活躍している記事をたまたま見つけたんです。
この人も未経験で入っているし、もしかしたらとってくれるかも!と思って受けました。
今までは「未経験だから」という理由で門前払いばかりだったので、ちゃんと中身をみて向き合ってくれた会社だなというのを覚えています。

 

-meetapsを見てくれていたんですね!その中でメタップスに入社を決めた理由はありますか?

いい意味でベンチャー企業っぽさがでていることですね。
エンジニアに限らずですが、一人一人の裁量がすごく多いので、任せてもらえる範囲が広くなりますよね。その分、責任が伴うのですがその環境が僕にとって頑張れる環境だと思ったからです。
あとは、プロダクトが多く、使っている技術も多かったのでいろんな技術に触れられるのは楽しそうだなと!
入ったあともその印象は変わらず、新しい技術や使いやすい技術をどんどん使っていくし、やり方も多いのでやりたいことが本当にたくさんできる環境だと思っています。

 

-そういっていただけて嬉しいです!メタップスに入社してから今までどんなことをされてきましたか?

最初は当時新規事業として動いていた『メタップスクラウド』のプロトタイプを作っていました。
リリース前のサービスなので割と自由に動かしながら、管理画面やUI/UXなどのフロント開発もやっていましたね。
そこから『re:shine』のフロント開発のサポートをして、入社して1年くらいでグループ会社の新規アプリケーションのバックエンド開発やネイティブアプリ開発、管理画面の開発も任せてもらうようになりました。
あとは、社内向けに内製で作っている『silsil』の新規機能開発もやっています。

 

-入社して1年で!実際にメタップスで開発を経験してみてどうでしたか?

入社前に思っていたよりも大きな仕事をまかせてもらえるということです。
いくつかのサービスでは、僕だけが開発を担当している部分があったりもするので、責任感を持って仕事ができています。
自分の作っているサービスの1つでBtoBtoCのものもあるのですが、ユーザーがすごく伸びていて街中のコンビニなどで、実際に使ってもらえているのを目にすると本当に嬉しく思います。

一方で、『silsil』はわりと自由に開発をしています。
不具合があっても社内で使うものなので色々な技術を試しながら日々勉強しています。『silsil』はFlutterというフレームワークを使っていて、ノーコードとはいかないですが、パズルみたいな感じで初心者でも始めやすいんです。なので、インターン生と一緒に開発を楽しくやっています!
『silsil』で試してみたことを別のサービスで使ってみたり、逆に他の社外向けのサービスの開発経験で使った技術を『silsil』に当ててパワーアップさせたりするなど、他のプロダクトを応用できるというのはメタップスの強みかなと思います!

 

-確かにグループ会社で横断開発をしているメタップスならではですね!
最後に未経験でエンジニア転職を考えている方に向けたメッセージをお願いします!

「エンジニアになりたい」と思えば気合いでなれると思います。
転職活動中、僕も心がすごく折れて、向いてないんだとか思うこともあったのですが、その時はネットフリックス見て気分を変えながら、エンジニアになる努力を続ければなんとかなります!
スクールではなくても、本やネット、エンジニアに話を聞いてみるとかいろいろな角度からエンジニアに向き合ってみてください。諦めずにやっていれば、見てくれる人、会社がいるので!

僕は独学でやってたからこそ、人の話しを聞いてみたいと思っていたのですが、なかなか機会がなかったんです。もし悩んでいたり話をしたい方がいればメタップスでは、オフィスでビールを飲みながら社内外問わず交流会をしているのでそこにもぜひ遊びに来てください!

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