こんにちは、人事の芳賀です。
昨今「SRE」という言葉を聞く機会が増えてきたのではないでしょうか。
ここ2年ほどでバズワード化してきており、はっきりと意味を理解していない人も多い状況です。
そのような状況を踏まえて今回は、メタップスでSREとして活躍している山北さんに、SREとは何なのかインタビューしてきました!
株式会社メタップス re:shineグループ マネジャー
ベトナムでオフショア事業を立ち上げ、開発のリードと開発組織育成に約10年間コミット。2015年にメタップスに参画。現在はメタップスの各プロダクトの開発を横断的にリードしつつ、SREとして各アプリケーションを支える。
SREとは
芳賀
SREとは何を指す言葉なのでしょうか。
山北
Site Reliability Engineeringの頭文字です。Googleが提唱したエンジニアの役割の1つを指しています。
芳賀
具体的にどのような役割なのでしょうか。
山北
プロダクトを安定稼働させ、スケーラビリティや信頼性を向上させていくことが役割です。
具体的な業務は多岐に渡ります。例えば、インフラ設計を始めとして、クラウドネイティブに適したアプリケーション設計も実施しますし、障害発生時のオンコール対応やアプリケーションパフォーマンスの最適化、SLI/SLOの運用、セキュリティ対策なども役割の範囲内です。
芳賀
これまでのインフラエンジニアやアプリケーションを開発するエンジニアと異なる特徴はどこでしょうか。
山北
自動化や効率性の追求が特徴だと思います。
芳賀
なるほど......?
山北
プロダクトはリリースから時間が経てば経つほど複雑になり運用が難しくなっていきます。スケーラビリティを担保するためにも、人手で運用する領域を最小化して、自動化をしていくことがプロダクトにとっては効率性も高めますし、エンジニア組織のリソースの最適化としても求められているということです。
芳賀
アジャイル開発のベンチャーですとよく聞く「DevOps」とはどういう関係でしょうか。DevOpsの文化がある開発組織にフィットする運用体制がSREですか......?
山北
そうですね。Googleが「class SRE implements DevOps」という考え方を発信しているのですが、DevOpsは開発や運用メンバーと連携して仕事を進めていく方法論で、SREはDevOpsを実装する役割になります。
SREに求められるスキルとは
芳賀
プロダクトや会社にとってとても重要な役割を担うポジションですが、SREに求められているスキルや経験はどのようなものでしょうか。
山北
SREに求められる知識はインフラの知識だけではないです。メタップスのSREでいいますと、システムのパフォーマンスを分析する上で、アプリケーションコードやSQLを検証したり、インフラ運用を自動化するためコードを書くこともあります。そのため、アプリケーションエンジニア同様にプログラミングスキルが求められます。
芳賀
従来的なインフラエンジニアとアプリケーション開発の中間、橋渡し的なイメージですね。
山北
ただ総合的な知見が必要です。WEBアプリケーションのアーキテクチャの設計経験があれば、どこで課題が発生しそうで、どうやって改善できるか判断がつきやすいといったように、局所的なアプローチではなく、プロダクト全体を俯瞰して見られる必要があります。
芳賀
なるほど、私が今まで思っていた以上に総合的なスキルです。
SREとしてプロダクトや会社に向き合う魅力はどんなところでしょうか。
山北
インフラは作って終わりの時代ではなく、システム規模やクラウド基盤のアップデートに伴い、スケールできる設計が求められます。
SREはシステム構成をエンドツーエンドで理解した上でサービスと共にシステム基盤を成長させられるところが魅力です。
芳賀
たしかに、サービスの成長を支えられることは責任も大きいですが魅力的ですね。これからSREとして活躍していきたいという人も増えていきそうですよね。メタップスでもSREのポジションの募集をかけていますが、どんな人と一緒に働きたいですか?自分で課題を見つけられる自主性が強い人などが向いているのでしょうか。
山北
そうですね。
あとは問題解決能力や提案力もあると望ましいです。SREは開発チームのメンバーと話すことが多いので、課題が出た時にインフラの側面から問題解決を提案するスキルが欲しいです。
芳賀
サービスにとって非常に重要な役割を担うSREのニーズはますます高まっていきそうですね。山北さん、ありがとうございました!
最後に、メタップスからのイベント告知です。
SREの最新動向や求められる役割についてのセミナーを開催予定です!
異業種のSREの方々とのパネルディスカッションも予定しています。
エンジニアの方に限らずお気軽にご参加ください。