与えられた任務は「アジアのハブ機能」会計で支えるシンガポール拠点の役割

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Shiyun Ng

学生時代に会計を学び、公認会計士の資格を取得。大学卒業後、監査法人に入社。2014年にメタップスシンガポールに入社。現在は、メタップスシンガポールの取締役として中国や台湾の会計を担当している。

 

さらなる成長を目指してモバイルゲームの世界へ

 

ー メタップスに入社したのはいつですか?

2014年に入社しました。

 

ー どのように採用されたのですか?現地採用はあったのでしょうか?

人材派遣会社を通して採用されました。最初の面接は当時のシンガポールオフィスの責任者と対面での面接でした。その後は、Skypeで当時CFO(現社長)だった山﨑さんと面接しました。

 

ー Shiyunさんがメタップスに入社した当時、シンガポールオフィスはどのような環境でしたか?

オフィスは小さく、人数も4名しかいなかったので温かい家族みたいでした。みんな優しくて親切で、仕事を楽しんでいる様でした。

 

ー 当時のシンガポールオフィスのメンバーは私も覚えていますが「温かい家族」って表現がとてもしっくりきますね。メタップスは日系企業ですが、日系企業で働くことには抵抗はなかったのですか?

はい、ありませんでした。私は前職で複数の日本企業と接点があったので日系企業だからといって特に抵抗を感じませんでした。むしろ、米国企業であろうと、中国企業であろうと特に気にしません。重要なのは、その企業の事業内容や業界に自分が興味を持てるかどうかだと思ってます。

 

ー では、海外で働きたいと思ったことはありますか?

私がもっと若かったら、2~3年くらいの短い期間海外赴任しても良かったと思います。海外出張であれば特に抵抗がないので、以前は年に1回東京オフィスにも行ってましたね。

 

ー はい、海外メンバーが来ると一気にオフィスが賑やかになってグローバル感が増して楽しかったです。とても貴重な時間でしたね。そもそもShiyunさんがメタップスで働こうと思った理由はなんだったのですか?

私は最初メタップスの事業内容に興味を持ちました。「モバイルゲームの収益化」は私にとって新しい未知の分野でした。また、入社した当時、シンガポールオフィスの下には米国と台湾に支店があり、私はこの2支店の会計処理もおこなう立場となりました。一見、負担が大きいように思えますが、私にとっては滅多に経験できない成長のチャンスだと思いました。また、ちょうどその時メタップスは上場を計画しており、それも私がメタップスに入社しようと思った1つの大きな理由です。

 

ー 私も一緒に上場を経験したのであの時のことはよく覚えているのですが、Shiyunさんが上場を経験したことで得られたものはありますか?

上場を果たすためにはメタップスの重要子会社であったシンガポールの財務、会計、内部統制を迅速かつ的確に遂行できる人材が必要でした。そのために、私が採用されたのです。なので、東京本社で働いていたメンバーの大変さと比較してはいけないのかもしれませんが、上場に関わったメンバーの1人として、メタップスが上場承認された時は誇りに感じました。

 

ー そうですよね。あの頃は私もまだ財務経理部に所属していたので、Shiyunさんが当時の部長や山﨑さんと密に連絡を取り合いながら上場準備を進めていたのを覚えています。1人ひとりの努力が実を結んで全員で手に入れた上場だったように思います。そんなShiyunさんもメタップスで長く働いてますが、どのような点で働きやすさを感じていますか?

全体的にメタップスは役職に関係なくフラットな関係で、親しみやすい人が多く、議論に対してもオープンです。そのため、物事は効率的かつ効果的におこなわれるため、無駄が少なく仕事がしやすい環境です。

 

ー それは私もわかります。役職が上の方であっても「さん付け」で呼びますし、意見を言いたい人は新メンバーであっても発言しやすい雰囲気がありますよね。

はい。例え意見が合わなくてもお互いの意見を尊重し合いますし、議論が終われば元通りの関係です。

 

多様性を受入れ、中華圏の会計をまとめる

 

ー 前職ではどのような仕事をされていたのですか?

前職は監査法人で、約4年働いていました。

 

ー 公認会計士の資格をお持ちなんですよね?

はい。私は幼いころから数字に興味があり、大学では会計を学びました。公認会計士になることで、財務会計、財務計画や財務分析、財務省などあらゆるキャリアの道が広がると思いました。

 

ー なるほど。では、現在のお仕事も会計関係なのでしょうか?

はい。メタップスの中華圏(中国と台湾)の会計を担当しています。私はこの中華圏全体のオペレーションや会計を管理していて、支払いの確認と承認を主におこなっています。また、彼らが本社であるMetaps Inc.の内部統制手順に従ってるかどうかも確認する立場にいます。

 

ー Shiyunさんは海外メンバーとのやり取りも多いかと思うのですが、やり取りをされる上で気を付けている点はありますか?

私は毎日、日本、中国、台湾にいるメタップスのメンバーとコミュニケーションをとってます。中にはまだ私と会ったことのないメンバーもいるので、文字や声だけで会話をする時のトーンは重要だと思っています。直接会ったことがあるのとないのでは、印象が異なりますからね。親切に接することを心掛け、そしていつ助けを求められても対応できるように準備をしています。

 

ー そうですね。Shiyunさんはいつも返事が丁寧でわかりやすいです。

それは嬉しい誉め言葉ですね(笑)

 

ー 今のシンガポールオフィスはどのような機能をしているのですか?

今は中華圏全体の経理機能を担ってます。私はその責任者であり、同僚のBerniceはシンガポールオフィスが請け負っている中華圏事業の経理とオペレーションを手伝ってくれています。彼女は大人しく控えめですが、働き者で自分の仕事によく専念しています。

 

ー 心強いパートナーですね。今後Shiyunさんがやりたいことや成し遂げたい事はありますか?

人材を育成するマネジメントスキルを伸ばし続け、さらに大きなチームを持てるように成長していきたいです。

 

新しいライフスタイルへの歩み

 

ー ロックダウン中、一番大変だったことを教えてください。
※シンガポールは6月1日にロックダウンが解除され、フェーズ1に入りました。

ロックダウンが始まった頃はゆとりの持てる日常生活を楽しめましたが、幾度かロックダウンが延長され家族や友人に会えず社会との関りが薄れ寂しさを感じました。ロックダウン解除後は親や祖父母に会いに行くことができるようになり寂しさは解消しました。電話やビデオチャットで話すのは便利ですが、やはり対面で話せることが私にとっては重要なんだと再認識させられました。

 

ー 今一番したいことは何ですか?

フェーズ2に入ったら、友人と外食をしたいです。もうテイクアウトには飽きました!(笑)

 

ー あまり自炊はされないのですか?

はい。あまり料理が得意ではないのと時間がなく、ほとんどテイクアウトしています。

 

ー なるほど。普段生活している周辺地域は現在どのような雰囲気ですか?

6月1日以降、ロックダウンが解除されたといっても私たちはその後も3フェーズ乗り越えなければなりません。今はまだフェーズ1なので、小売店はまだ閉まっていてレストランはテイクアウトしか許されてません。さらに、機械を扱う職業やオフィスでないとネットワークがつなげられない人など限られた人を除いて、私たちはまだ在宅勤務を継続しなければなりません。

 

ー 段階的に解除を進めていくのは日本と同じですね。シンガポールオフィスは今後どのような働き方になる予定ですか?

今はフェーズ1なので、ロックダウン中と同じように在宅勤務しなければなりません。ただ、私は週に1回郵便物を取りにオフィスに行ってます。フェーズ3に入った時に会社としてどこまで許可されるのかによって今後の働き方は変わると思います。

 

ー なるほど。郵便物に関しては日本のオフィスでも対応をどうするか検討しました。お休みの日はどうでしょうか?コロナ前はどのように過ごされていましたか?

私は旅行が好きで、コロナ前はよく海外旅行に行ってました。ロックダウン後にもまたいつの日か海外旅行に行ける日が来るといいなと思っています。

 

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2018年 アイスランド旅行

 

ー そうですね。私も海外旅行が好きなので、早くまた自由に旅行ができるようになるといいですね。シンガポールにも行ってみたいです。シンガポールでもオンライン飲み会は流行ってますか?

オンライン飲み会?聞いたことないですね(笑)シンガポールではまだオンライン飲み会という文化はないと思います。私も経験してません。

 

ー では、ぜひ今度やってみましょう!

はい、ぜひ!

 

ー 今日は有難うございました!またShiyunさんに直接会える日も楽しみにしています。

 

 

取材:姫野 絵里子