あらゆる人と、metapsが交わる場所

未知の領域を学んだ先に掴んだ新たな経験

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白石 陸 / Riku Shiraishi

2016年から、国際非政府組織日本リザルツにて国際保健に関する政策提言活動、東アフリカ・ケニアにて「スナノミ症対策プロジェクト」を企画立案・運営に携わる。2019年まで国際協力機構にて日本企業の海外展開を支援。2020年に株式会社メタップスに入社。「ITによる取り残さない社会の実現」がモットー。

 

※セミナー当日の詳細はこちらをご覧ください。

 

やってみて分かったウェビナーの難しさ

 

姫野

初セミナーお疲れさま!webでのセミナーだったけど、実際にやってみてどうだった?

白石

反応が全然見えなかったので怖かったですね。ちゃんと聞いてくれているのかとか、声がちゃんと届いてるかも分からなかったので不安でした。

姫野

そうだよね、チャットでは拍手してくれていたり反応してくれていたけど、表情が見えなかったもんね。

芳賀

白石君はこういう人前で話すような経験はしたことあるの?

白石

はい、何回かあります。これまでで一番印象に残っているのが、小学生向けにケニアの話をした時ですね。その時は「わー!白石先生!」って盛大に迎え入れてくれて、講演中は自分の話を真剣な表情で聞いてくれて。相手の表情や感情が分かりやすく目に見えたので、話しててとても楽しかったです。でも、ウェビナーではそれが見えないので物足りなさを感じました。

姫野

聞いてる方は特に気にならないけど、話してる方は対面の時とは全然違う感覚なんだね。

 

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ウェビナーの様子

 

白石

はい。あとは、はじまり方と終わり方がウェビナーの難しさなのかなって思いました。どのようにはじめて、どのように終わればいいのかわからず、焦っちゃいました(笑)

芳賀

私も何回かセミナーはやったことあるんですけど、これってセミナーあるあるなんですよね。中身は論理的に詰めればいいだけなので、ちゃんとできるんですよ。ただ、はじまりと終わりは論理的じゃないので、想像しにくい上に練習もしにくいので、そこは場慣れしないと難しいのかなって。ウェビナーだとなおさら。

姫野

たしかに。今回のウェビナーの内容を通しで練習はしたの?

白石

いえ、していないです(笑)

姫野

え?ぶっつけ本番だったの?緊張しなかった?

白石

「緊張する」っていう感覚が私の中にないんですよ。不安にはなりますけど、緊張はしないんですよね。「緊張する」って、相手の場に飛び込んだ時だと思うんです。なので、その場をいかに「自分の場」にするかをいつも心掛けてます。ただ、ウェビナーでは相手の反応が見えず、相手に伝わってるのかどうかも分からず、手応えをあまり感じることができませんでした。

姫野

緊張しないのうらやましいな(笑)話を聞いてると、白石君は対面式のセミナーの方が合ってそうだね。

白石

そうですね、やっぱり相手の反応が見えた方が話しててテンション上がりますね!

 

「新メンバー」という立場での講師

 

姫野

そもそも何が発端でセミナーをやろうってなったの?

白石

実は、最初は「ゲームサイクルを分析しましょう」という研修の一環でした。

芳賀

ゲームがどのような収益構造で、どのような展開をしているのかを勉強するためだったんだよね?

白石

そうですね。「ゲームサイクルを分析して資料にして、事業部のメンバーの前でプレゼンをしてください」と言われて勉強しました。ただ、ゲームサイクルの分析を進めていくうちに、過去の資料を見てもそんなに分量がないことに気付きました。「ゲームサイクルってこうなっています」っていう説明と「きっとこうです」という仮説でだいたい終わりでした。これは自分で何かプラスアルファを付け足す必要があると思って、マーケットってどうなっているのか調べることにしました。そしたら、何か連動してるような動きが見えてきて。それを事業部のメンバーにプレゼンしたら評価していただけて、一般公開しようという流れになりました。ただ単に公開するだけでは見てもらえないと思ったので「セミナーやりたいです!」って自分から提案しました。

姫野

なるほど。もともと分析をすることは興味あったの?

白石

はい。大学生の頃も仕事をがむしゃらにやりつつ、日常生活とか学校生活でのこととかはよく考え込んでました。論文書く時には堅苦しい本読んだりして、その言葉の意味ってなんなんだろうってひたすら考えたりとか。分析したり、戦略を考えたりすることが好きですよね。

姫野

じゃあ、分析することに慣れてるんだね。今回はどうやって分析をしたの?

白石

自分自身がそのゲームアプリのことを全く知らない人間だと思い込みました。私は何も知らない赤子なんだと。その状態でアプリを見ると「アプリを開いたらなんで最初にこの画面が出て来るんだろう」とか「ここを押したらなんでここに飛ぶんだろう?」など疑問が次々に浮かび上がって来ました。そんな疑問を一つ一つリストアップしていくと、きっとこういう戦略があって、ユーザーにこういう動きをさせたいんだろうなって作り手側の思惑が徐々に見えて来ました。決して緻密にロジックを立てたわけではなくて、知らない人が初めて使った時にたぶんこういう動きをするんだろうなって「ユーザー目線でずっと観察する」という方法が今回の私のアプリ分析の仕方でしたね。

 

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芳賀

実際にゲームアプリに関しては、白石君は本当に素人目線だったよね?

白石

そうですね、今まではあまりゲームアプリをやったことがなかったです。

姫野

そうなんだ!それでセミナーの講師を担うって、立ち位置が難しくなかった?セミナー聞きに来てくれた人はたいてい自分よりゲームのことを知ってる人だと思うし。何かその点白石君なりに気を付けたことはある?

白石

講師である私がゲームについて勉強しはじめてまだ2ヵ月ちょっとなので、聞いてくれてる人たちより私の方が言葉を知らないだろうなとは思いました。なので、例えば「ユーザーエンゲージメント」っていう言葉をそのまま使ってしまうと、講師としての私と、聞いてる人たちとの間で認識のズレが絶対出て来ると思いました。それを回避するために、その言葉の定義を「セミナーの中で作っていこう」という認識を持ってました。そうすることによって、全員の認識を一致させることができるだろうなって。なので、あえてセミナー内では「ユーザーエンゲージメント」って言葉をタイトル以外ではあまり使っていません。「いかにユーザーに長く続けてもらえるか」とか「のめり込み度」などセミナーの中で独特の言葉を作るようにして、お互いの認識を一致させることを意識しました。

姫野

たしかに。「ゲーミフィケーション」もタイトル以外では使ってなかったね。

白石

はい、業界用語やあいまいな言葉はなるべく避けようと気を付けていたので。

芳賀

そうしたことで、あまりゲームに詳しくない人でもわかりやすいセミナーになったかもね。

 

過去の経験を最大限に生かす

 

姫野

今回のセミナーを見てて思ったけど、白石君は人に説明することに慣れてるよね。

白石

ケニアの話をいろんな所で講演する機会があったので、それが生かされてるのかもしれないです。

姫野

スライドの資料もグラフが入っていたり、必要に応じて数字で表したりと工夫されてたけど、これも何か今までの経験が生かされてるの?

 

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グラフを用いて説明

 

白石

資料は学生の頃おこなっていた「政策提言」の仕事が生かされてると思います。

姫野

「政策提言」ってどのようなことをするの?

白石

例えば、お国の偉い人に対して「お金を出してください」とか「このような政策にしてください」などの要望を提出する仕事をしていました。ただ、要望を見る側はこのような要望が書かれた紙を山ほど見るので、十枚二十枚提出しても絶対見てくれないんですよね。なので、私たちは「アドボカシーペーパー」と言って、A4、1枚、表だけで何を要望していて、どのようなアクションをしてほしいのかを簡潔に書く練習をさせられてました。相手が分かりやすいように図にするとか、グラフを入れるとか、言葉はどうするのかとか、細かいことまで指導されたので、その経験が今に生きてるように思います。そのおかげで、人の話を聞いている時も話を図解する癖が付きました。

姫野

学生の頃から難しいことやってたんだね。その経験が今回の資料にも生かされてたんだね。

芳賀

ただ、白石君にとってまだ未知なことも多いので、経験を組み合わせていく難しさはあるのかなって思う。例えば、政策提言でスライドの作り方は分かるけど「政策」ではなくて今回の「ゲーム」っていうテーマで書こうってなると段取りも違うし、今までの経験を応用させるのが苦労する部分であり難しいだろうなって。「政策」と「ゲーム」では業界がそもそも真逆だしね。

白石

そうですね。常に本質を考える癖もあって、政策提言のペーパーを作っていた時もそのペーパーを作ることが目的ではなくて「人が分かりやすい資料ってどのような資料だろう」って考えるようにはしていました。なので、資料作成をおこなう上での基礎知識は身に付いてるのかなと思ってます。ただ、芳賀さんが言うように「ゲーム」という分野は私にとって未知の領域だったので、もちろんそこのハードルはありましたね。これからも過去の経験は最大限に生かしつつ、新しいことは貪欲に学んでいきたいです。

芳賀

そうだね。今までの経験×応用でさらに成長できると思う。

 

今してる仕事、これからしたい事

 

姫野

前に取材させてもらった時と仕事内容は何か変わった?

 

 

白石

最近は新規営業をオンラインでやってますね。

姫野

オンラインでの新規営業ってどうやるの?

白石

社内でネットワーク探したり、SNSでもつなげられないか探します。あとは、直接メールで問い合わせもしています。

姫野

それで繋がったところはあった?

白石

私が担当してたところだと2、3社ありましたね。事前に送っていた問い合わせから返答が返って来てつながることができました。

姫野

オンラインでやってみて、やりにくさはあった?

白石

慣れたらこっちの方が楽だろうなって思います。ただ、アジェンダがしっかり決まっていて、これを今日中に決めなきゃいけないような打ち合わせだったら、直接会って話合った方がいいのかなって思います。

 

姫野

新規営業以外にはどんなことしてるの?

白石

広報の戦略を練るようなこともしてます。ブログを継続的に公開していく方法、どのような文面や内容が良いかなど全体の戦略を考えてます。

芳賀

やってみて楽しい?

白石

楽しいです。お話したとおり、考え込むことが好きなので、戦略を考えたりリサーチしてる時間が好きですね。これからはもうちょっと広い意味でのマーケティングとか新規営業について学びたいなって思ってます。

姫野

じゃあ、またセミナーやるとしたらどんな事についてやりたい?

白石

今度は全く違うことやってみたいですね。

芳賀

今回は「ゲーム」っていう一つの事に着目していたけど、もっと経験を積んで「じゃあこの業界ってなんなの?」っていう内容のセミナーは白石君目線で聞いてみたいな。

白石

いいですね、面白そうです!

姫野

次回のセミナーも楽しみにしてます!今日は有難うございました。

 

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取材:姫野 絵里子