はじめまして。23年新卒で入社した野田です。
今回、新卒研修の一つとして「新卒全員でsilsilの新機能を開発せよ!」という課題から生まれた新企画「しるらじ」についてご紹介します!
しるらじとは
毎週火曜日18時から、2023年に入社したメタップスの新卒の7人のメンバーがパーソナリティとなり、ゲストにメタップスグループのみなさんたちをお呼びして「社員についてもっと知る」を目的に企画した社内向けラジオです。
そもそもsilsilは内製で開発している社員名簿の機能をもったアプリケーションです。
メタップスグループに所属する全てのメンバーのプロフィールが一覧で分かるようになっています。
silsilの詳細についてはこちらの記事も見てみてください!
しるらじの目的
自発性のあるコミュニケーション文化を醸成することを大きな目的としています。
具体的には、新卒社員が自ら先輩社員や部署間を横断した交流を仕掛けていこう!ということを目的としつつ、先輩社員の意外な一面や、こんな趣味あったのかといったところを、新卒社員と一緒に知ってもらうことを目的としています。
開催実現までの経緯
いきなりバンッと出された新卒課題
新卒研修の中の「silsilの新機能を開発せよ!」という想像していなかった研修がきっかけです。 人事部長の笠原さんからsilsilによって社内のコミュニケーションをさらに活発にしていきたいという説明があったので、 何か新卒らしい大きめな企画や機能によってその目的を達成できないかと思いました。
新卒にこの研修が課された意味みたいなところをとても意識していました。 機能改善や速度改善などではなく、奇を衒った企画、機能を実装したいと思っていました。
その中で、silsilと似た機能を備えている他社サービスの調査をしていくうちに、便利な機能はあるものの、対面でのコミュニケーションには結びつかないということが浮き彫りになりました。 というか、コミュニケーションって難しい言葉だなと…。
コミュニケーションとは?
そこで、一度コミュニケーションの形とは?みたいなところに立ち返ってみることにしました。 自分自身、学生時代はインターンとしてXR業界にいて、さまざまな背景のある方とさまざまな形でコミュニケーションをとっていたので、思い出して考えてみました。 「メタップス本社は渋谷にある」。だからこそ「渋谷」という要素を加えたいと思いました。
僕が抱く渋谷の印象
- 人によってカルチャーが作られ、共有される場所
- さまざまな価値観や職業・経歴・ファッションや趣味まで多様な個性を受け入れてくれる街
- 個性を受容した結果、個性を創ることができる街
僕自身、自分からコミュニケーションを仕掛けていくことが苦手な、いわゆる陰キャラでした。 会話が必ず行われる箱というか機会がないと誰かと話そうという気持ちになりにくいので 、強制的なコミュニケーションへ結びつけることが必要不可欠だと思っていました。
メタップスに入社して、他2人のエンジニアの同期が自分からガンガン仕掛けていけるタイプだったので、 自分自身は先輩の貴重なお話を聞ける機会をだいぶ損失させてしまっているなと感じていました。 だからこそ僕の中で、やるなら強制的にコミュニケーションが生まれる場所を作るということは絶対条件でした。
※コミュニケーションに関する議論の当時の様子
苦労したこと
企画のペルソナの選定にとても苦労しました。 年齢層の違う人たちをどのように結びつけるか。何をフックにしたら集まるか。
そんな時、同期から 「俺らが楽しむんだからペルソナは俺らだろ!新卒企画楽しまなきゃダメだろ!」 と声が入りました。
ここから、新卒が先輩社員にコミュニケーションを仕掛けていく場所を作ればいいのかと思い、社内ラジオを思いつきました。 終業後の雑談の中でポロッと「それってラジオじゃない?」と軽く提案したら、同期数人から「熱くやろうぜ」と賛同してくれて、詳細を練り始めました。
そろそろアイデアを固めなきゃいけない段階で、アイデアの取捨選択をしなければいけないので同期が否定的になりかけていて、それぞれにこれだ!というアイデアが見つかっておらず雰囲気があまりよくなくギスギスしていました。 唐突にラジオがいいんだというアイデアを持ち込んでも失敗すると思い早朝と深夜にslackのハドルで秘密裏に賛同を得られた同期3人でラジオのコンセプトや運用方法を詰めていました。笑
※当時のメモ
新卒 VS 人事部長・開発部長
せっかくここまでやったからには絶対通したいよねということで、前日は夜遅くまで資料作りや確認などでオンライン会議をつなぎっぱなしにしていました。
迎えた新卒課題の成果発表、企画発表の場で、プレゼンが終わった直後に人事部長の笠原さん、開発部長の阿夛さんの第一声が「いいね!やろう!」でした。
とてつもなく興奮したし、その場で叫びたい気持ちを抑えて、Slackで叫ぼうとしたらもう既に一緒に仕込んでいた同期が叫んでいて笑 とにかくやった甲斐というか、達成感を感じました。 それと共に新卒でも企画やアイデア次第で企画案がすぐ承認されて実現につながるんだなということを感じ、よりモチベーションが高まりました。
実際やってみて
社内企画だからこそ滅多に話すことができないような先輩社員の方と話すことができています。
また、ちょっとした休憩の時などに、「この前のラジオよかったよ〜」と他部署の方から言ってもらえたり、そこから話が広がったりして、社内コミュニケーションに関してに良い方向へ向かっているのではないかと思っています。
特に第8回では取締役の原さんをお招きしたのですが、意外な一面を知ることができてラジオの配信を終了してからも執務室の電気が消えるまで話していました。
良い意味で新卒から先輩社員の方々に対する壁がなくなったなと思いました。 「しるらじ」のペルソナを自分たち新卒に置くことで、新卒が自発的にコミュニケーションをとりにいく場所、文化の醸成の場所として成り立つので、最悪新卒以外の視聴者がゼロ人の場合でも、OKみたいな保険かけています。笑
今後の展望
来年以降の新卒の方たちにも続けていって欲しいと思っています。 今現状、ラジオという音声メディアとフィジカルのハイブリッドでお届けしていますが、使うメディアやコミュニケーションの形を、その年の新卒さんの色や年代によってカスタマイズしていってもらえればなと。
別枠で裏しるらじのようなイメージでゲリラ的に社員さん同士のラジオが始まっても面白いななんて思ったりしています。
※しるらじに出演した際の先輩社員
学び
自分自身、相手のロジックの中にうまくはまるような伝え方にとても課題を感じていました。
今回の取り組みを通して、 自分の能力と同期の能力を最大限に発揮させることができる雰囲気をチーム内で作ることが大事だと思いました。 そうすると、同期7人それぞれの不得意な分野を得意な分野で補うことができ、不得意な分野を自分で認識することができて今後の成長につながるなと感じました。