Devcon 5 参加レポート

こんにちは。メタップスアルファでブロックチェーンエンジニアをやっている荒川です。miimeのスマートコントラクトとフロントエンドの一部を主に担当しています。どうぞよろしくお願いします。この度、4日間カンファレンスに参加させてもらったのでレポートを書きたいと思います。

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目次

  • はじめに
  • カンファレンスの意義、全体の雰囲気
  • Universal Login にみる DApps の UX 改善の難しさ
  • MetaMask チームの指摘と MetaMask プラグインに感じること
  • OpenSea の SDK 提供
  • レイヤー2 の UI デザインパターン
  • apper Labs が Cheeze Wizards で挑戦していること
  • OpenZeppelin の GSN 開発ツール

はじめに

Devcon は年に一度行われる Ethereum 開発者の国際カンファレンスで、5 回目となる今回は 2019/8/8〜8/12 に大阪で開催されました。私はEthereum の DApps 開発者として、最新動向と界隈全体の雰囲気を知るために参加しました。

この記事では、私が見聞きしたもので、特に印象に残った議論と所感を紹介します。

ちなみに、有名なメディアや国内で活躍する開発者による Devcon 5 のレポートがすでに多く出ています。私も下記の記事などを読ませていただきました。この記事では、これらにあまり出てきていない内容を紹介できればと思います。

カンファレンスの意義、全体の雰囲気

カンファレンスで登壇者が話すことは、公式ブログや Twitter などですでに発表されていたり、その後詳細が発表されることがほとんどです。発表時間 20 分とかだと、さわりだけ紹介する形にならざるを得ません。

なので、当たり前かもしれませんが、現地に出向いてカンファレンスに参加する意義は、雰囲気を感じたり、人と会って話したりすることにあると思います。

私個人としては、Twitter で名前を知っていた人を実際にみたり、普段目にするプロジェクトのメンバーに会えたり、開発者同士のディスカッションを目の当たりにしたことに意味があったと感じます。(しかし、すべて英語のため理解が追いつかない部分があり、もっと英語喋れるようにならなきゃ…と痛感もしました。)

Devcon の雰囲気は、Google や Amazon の大規模カンファレンスとは、かなり違いました。Google などのカンファレンスでは、登壇者と聴講者の間には技術レベルや経験に雲泥の差があると感じますが、Devcon の場合は、登壇者と聴講者の目線が同じで、その垣根は感じられませんでした。両者ともまだ答えがないものに対して探り探り話している感じです。ちなみに、登壇内容はピンキリだったと思います。このあたりも、黎明期ならでは…?

 

続きは、Devcon 5 参加レポート

 

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