アプリマーケットの中でも直近で最も盛り上がっているのがニュースのカテゴリです。キュレーション系アプリは大手の参入や大型の資金調達、テレビCMなどで、ダイナミックに市場が変わっています。いくつか主要なプレイヤーをピックアップして、7月から9月で色々な角度から比較してみました。
アプリマーケットの中でも直近で最も盛り上がっているのがニュースのカテゴリです。キュレーション系アプリは大手の参入や大型の資金調達、テレビCMなどで、ダイナミックに市場が変わっています。いくつか主要なプレイヤーをピックアップして、7月から9月で色々な角度から比較してみました。
100万ダウンロード超え5社が激しく競争
まずはGoogle Playストアで公開されているインストールレンジを比べてみます。
Yahoo!やLINEといった既に他サービスで圧倒的なユーザを持っているアプリはやはり100万ダウンロードを超えています。一方でグノシー、スマートニュース、アンテナといった独立系で大型の資金調達を完了しているアプリも同様に100万〜500万のレンジに入っています。
同じ速度で成長するスマニュー、グノシー
アプリストアの評価数と、Google+の評価数(DLページに標準である)で比較してみました。ダウンロードはある程度プロモーションによって増やせるのでそれだけではなんとも言えませんが、実際に使ったことのあるユーザではないとアプリストアの評価はつけません。またG+の評価なども一定の割合でユーザが評価ボタンを押すので、これを比較すると規模感がざっくりと掴めます。
スマートニュースはレビューの評価数ではアプリにフォーカスして昔から運営されているだけあり、頭ひとつ出ている印象です。Yahoo!は本体アプリからニュースを見てる人が多いでしょうから、Yahoo!ニュース単体アプリのユーザ数はそこまで多くないようです。 独立系のニュースアプリは積極的プロモーションを展開している企業が多く、7月から9月の評価数の推移を見ても、スピーディーにユーザが増えているのがわかります。伸び率を見るとSmartNewsとGunosyはほぼ同じ速度でユーザを伸ばしています。
検索回数から見るとGunosyのほうが多いですが、どちらも同じペースで注目度が上がっています。
やはり圧倒的な影響力のYahoo!ニュース
ニュースを見たユーザがどれぐらいソーシャルメディアに拡散しているのかを、直近1ヶ月のTwitter上の記事の拡散数(ポスト数とリツイート)の推移で比べてみました。これはTwitter上のユーザ層との重複ぐあいとも関係し、かつ記事をシェアする人の影響力とも関係します。つまり、この数値を比較することで各ニュースアプリの記事の拡散力が比較できます。
現状はYahoo!ニュースがぶっちぎりです。ポータルやサービスなど様々な導線を持っているので納得できる結果です。MMDが7月にアンケートを取った結果では、ニュース利用者の8割はYahoo!ニュースという結果になっていましたが、今回の比較分析と近い結果が出ています。
驚異的な拡散力を持つNewsPicks
他のキュレーションアプリが数百万インストールのレンジにいることを考えると、NewsPicksのユーザはそれほど多くないように感じます。実際にPlayストアのデータでも1万〜5万インストールのレンジにいます。ただツイッター上での記事の拡散力を比べてみると、グノシーやLINE NEWSよりもシェアされている数は多いです。このユーザ数でこの拡散力は驚異的です。
やはり著名人がTwitterなどで記事をシェアするため、そのフォロワーや知り合いが記事を拡散して、結果的に直接ユーザでは無い人の目にも記事が届くという構造になっているのでしょう。純粋なユーザ数では測れないNewsPicks独特の強みですね。
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