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日本とアジアの架け橋になりたい

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日本企業をもっと海外に。海外企業をもっと日本に。

林 思静 / Lin Ssu Ching
メタップスエンターテインメント

台湾の大学を卒業後に来日。ゲーム会社にて台湾向けアプリ開発に携わった後、2015年にメタップス入社。東京本社 中華圏事業部にてマネージャーを務める。アジア企業の日本進出および日本企業の海外進出支援を一貫して行っている。

日本とアジアに橋を架ける仕事

ーまずはじめに、現在の業務内容を教えて下さい。

はい、中華圏事業部では大きく2つのことをしていまして、1つは中国をメインとしたアジア企業の日本展開支援、2つ目は日本企業の海外展開支援です。今、日本にいる社員は私を含めて4名だけなので(1名は産休中)、日本に関係することは基本的に全て私の業務範囲内です。

 

ー少数チームで運営されているんですね。それはメタップスの海外拠点と連携しながらということでしょうか?

そうですね。例えば、中国の大手クライアントを日本でプロモーションする場合、ケースに依りますが、メタップス中国拠点の社員が引き合いを持ってきます。そして日本にいる我々が、彼らから共有された企業やプロダクト情報、そして日本の市場環境を分析してプロモーション戦略を設計し、中国企業クライアントに提案します。直接出張で私が赴くこともあれば、現地社員がそのまま対応することもあります。

 

ー大きな中国企業だと日本に支社がある場合もありますよね。

仰る通りで、その場合は日本にいる我々が営業をかけにいきます。もちろん、日本企業を海外でプロモーションする場合も然りです。アジアや北米などに展開したい日本企業クライアントに営業をかけ、メタップス現地拠点と連携して戦略を設計して提案して行きます。

 

ー日本語と英語、中国語を駆使しながら日々仕事する必要があるということですね。日本語は大学で学んだのでしょうか?

いえ、大学は経済学やグローバルビジネス専攻なので、当時は独学で日本語を勉強していました。というより、小さい頃から日本の文化が好きで、日本の歌の歌詞やドラマのセリフを切り取って少しずつ学んでいたんです。大学卒業のタイミングで、本格的に勉強するためにワーキングホリデーを利用して日本に来ました。

 

ー日本から輸入されたコンテンツがきっかけで日本に興味を持ち、今は日本のコンテンツを輸出する側に回っているなんて面白いですね。

本当にそうですね。だからこの仕事を面白いと感じられているんだと思います。日本とアジアの架け橋というか。。。

 

ー良い言葉ですね。そういう想いはメタップスに入社する時からあったのでしょうか?

いえ、当時はそんな具体的にイメージできていなかったですね。でもグローバルで仕事がしたいと小さい頃からずっと考えていました。メタップスへの入社を決めた時に大事にしていたキーワードは、今挙げた「グローバル」、そして「WEB系」の仕事ができて、「最先端」に関われることですね。5年ほど前ですが、海外展開やAI活用に積極的で、メタップスグループの広報やニュースリリースを目にして、注目していました。

 

なにより大切なのは「スピード」と「独自性」

 

ーそれでメタップスに入社されたんですね。入社前後で何かギャップはありましたか?

いえ、そこまで大きなものはありませんね。ただ入社直後から今までの変化は本当に目まぐるしいものがあると思います。例えば、入社当時は日本企業クライアントのアジア進出がメイン業務でしたが、今では中国企業クライアントの日本進出が売上ベースで8割近くを占めます。

 

ーそれは何か理由があるんでしょうか?

手前味噌ですが、メタップスの中国拠点が強いからだと思います。もちろん他にも色々な要因があるんですが、実際、多くの中国企業は日本進出を考える時に必ずと言っていいほどメタップスに声をかけてくれます。特に我々のメインクライアントであるゲームやアプリに関係するところは、マルチケアするかどうかはさておき、何かしらの情報が入ってきます。これまでの実績と信頼ですね。

 

ーなるほど。実績と信頼を積み上げるために、中国企業クライアントの対応で意識していることはありますか?

特に重視しているのは、「スピード」と「独自性」の2つです。アジアの中でも特に中国企業は決断が早い。全てにおいて彼らはスピードを要求してきます。例えば身近なところですと、ミーティング終わったら5分後には議事録を共有する、それが意思決定事項であればその日の夜には上層部とのコンセンサスがまとまり結論が出るなど。中国企業の中にいる人たちは、休日でも関係なくスピードを求められていますからね。

 

ーそういうスピード基準で働いている人からの信頼を得ないといけないということですね。

はい、完璧なレポートを翌日に共有しても、3営業日後に正式な回答を行っても評価されません。むしろクライアントが離れてしまう可能性だってありますから。

 

ー値引き交渉も当たり前と聞いたことがあります。だからこそ「独自性」が必要なのですね。

頻繁にあります。中華圏のビジネスは基本的に利益を優先します。つまり、同じような提案であれば、見積金額の安さで決めることが多いです。なので、ただその土俵に乗ってしまうとビジネスにならない。

だからこそ、価格競争に飲まれないための「独自性」が必要になります。メタップスにしか販売できないスキームを作って提案したり、そもそも提案メニューが他社と全く異なるなど「ここは価格が少し高いけど他と違う」と思わせる戦略と提案が大事なんです。

 

ー日本の商習慣とは異なる部分が数多くありそうですね。

はい、日本人の一つひとつの業務における丁寧さや整理された仕事のプロセスは中国ではそこまで重視されませんから。そういうことも含めて、両者の間を上手く調整するのも私の重要な役目です。プロセス通り完璧に実行することを重視する日本の文化と、成果とスピードを重視する中国の文化、これらをどうビジネスとして円滑に融合していくか、亀裂が生まれないように調整するかは非常に大変ですがやりがいを感じる部分ですね。

 

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圧倒的に幅広い業務範囲。だから人間関係は常にシンプル。

 

ーお聞きしている限り結構ハードな業務内容だと思うんですが、メタップスで4年以上モチベーションを保てている理由はなんでしょうか?

先ほどからお話しているグローバルなビジネスを任せてもらっているというのは大前提として、一つは人間関係が複雑ではない。シンプルなことです。基本的に皆さんはっきりとモノを言って下さるので、何かあれば「ここはよくないよ」とか「こうして欲しい」って直接伝えて頂けます。こちらも何かあれば直接本人に言いますし、変にまわりくどく伝えたり、裏で陰口を言われることを心配してあれこれ考えなくていい。

 

ー人間関係は誰にとっても重要ですからね。

はい、合う合わないがはっきりするかもしれませんけどね。また、仕事の進め方についても、わざわざ上司に「承認」を取りにいくというよりあくまで「報告」。もちろんチームの信頼関係があってこそだと思っていますが、こういう自分の意志を伝え、尊重される環境は私にとって非常に重要な要素です。

 

ーむしろ、担当している業務範囲から考えると、このような環境でないと仕事を前に進められないかもしれないですね。

それはあるかもしれません。人数も少なく、タスクが決められている訳ではないので、言ってしまえばなんでもできるんですよね。特に法務や経理、国際情勢などを頭に入れれば入れるほど、高度かつスピード感ある提案に繋がります。社内で精通した社員に直接聞き、自分でも勉強し、徐々に血肉としていく。これは他社と大きく異なる部分だと思います。

 

ーこれは人によって合う、合わないがありそうですね。

はい、人によっては「何で私が自分で調べないといけないのか」となってしまうかもしれません。正直、最初は私も半分そう思っていました。でもこれを積み重ねて振り返って見てみると、自分にとって大きなプラスになってるなと。これから中華圏チームに入る方にも、基本的にはクライアント企業の市場分析からプロモーション戦略設計、営業開拓まで全て行って頂く予定です。役割分担するような大きな組織ではありませんから。これにワクワクを感じられる人とぜひ働きたいですね。

 

ー最近は中国拠点でも元博報堂の中国拠点にいた人材を採用し、日本との連携強化に動いてますからね。

仰る通り、日本と中国、その他拠点も含めた連携は今後ますます強くなると思いますし、さらに面白いプロジェクトを作っていけるのではないかと思います。

 

ーなるほど。最後に、リンさん自身が今後どんなことに挑戦していきたいのか教えてください。

日本で人気のある漫画やアニメ、アプリなどをアジアに展開していくことで、その背景にある日本の文化をも発信していけるようなプロジェクトを仕掛けていきたいですね。例えば東南アジアの現地でブームになっている現象と日本のプロダクトを絡めてコラボ企画を作るなど、せっかくその分野に強いメタップスに在籍しているので、良い意味でこの環境を活用していこうと思っています。別にプロダクトは化粧品や映画でもいいですし、展開先は北米やヨーロッパでもいい。これまで培った経験と持っているリソースを活かして、多方面にスケールさせたいです。

 

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ーありがとうございました。

 

取材:meetaps編集部
撮影:織井 浩