さて、始まりました。エンジニア横断勉強会!
メタップスは、ホールディングスとして各事業を分社化しています。
本社だけでなく、各社に優秀なエンジニアが在籍しているので
そんなエンジニアが一堂に会するこの横断勉強会は
色々な意見を聞くことができる、貴重な場なんですね。
知見広がりまくりです。吸収するぞぉー!٩( 'ω' )و
前回の記事
〜勉強会の前に〜 8月入社のエンジニア
勉強会の前に、
新しくメタップスグループに入社した大塚さん。
業務としては
re:shineの開発を主にしてくれています。
ですが、見た目が
完全にヤのつく人です。(笑)
話し始めると温厚で笑顔がキュートで救われました😆
3年前にメタップスに関わっていたこともあり、すぐに馴染んでいました。
勉強会スタート!
今回の発表者は、齋藤 誠さん!!
株式会社メタップスワンのシステム部マネージャーです。
早速、内容に入っていきます。
メタップスワンって、どんな仕事してるの?
メタップスワンってどんな会社か、ご存知ですか?
(詳しくは、あまり....)
なんて思っていると、スライド用意してくれてました!
なんと設立2019年......つまり今年!!
出来立てホヤホヤの会社でした( ´ ▽ ` )
メタップスグループのマーケティング3社が合併して誕生したんですね。
メタップスワンのプロダクトは8つ?
そんなマーケティングに強いメタップスワンのプロダクトは大きく分けると
・広告プロダクト系
・メディア系
・アプリ系
の3つ。
細かく分けると8種類です。
(プロダクト多い!!)
それぞれ見ていきましょう。
メタップスワンプロダクト①
become.co.jp
まずはじめに、先ほどの図で言うと真ん中
メディア系に属する、Become.co.jpからご紹介します。
Becomeは、価格比較サイトでEC系のサービスです。
かれこれ、12年ほど、稼働しています。
(長く続いてるサービスほんとすごい)
ECサイト(A◯azonとか、楽◯とか)の商品をまとめて検索できて、
色々なサイトの価格を見ながら商品を検索することができるサービスです。
現在2000万商品のデータベースを持っているとのことでした。
Become公式HP
推しの機能として
いろんな商品が見れるのはもちろん、
各商品に価格の推移チェッカーがついています。
価格の推移が月ごとで見れるため、
季節により価格が変わる商品や
型落ち商品を購入する時に、すごい便利ですね!!
(意外にも、価格変動しなさそうな、
食料品とかも価格結構変わるんですよね...
値下がりしたタイミングで買えるし...賢い🤔)
いろんなECサイトからデータを引っ張ってきて、自動的にカテゴリ付けをしたり、
広告の自動入札をしたり、裏では高度なことをしているようです。
メタップスワンプロダクト②
BFP(Become Feed Platform) で、最適化されたデータフィードの生成
続いては、Becomeの開発から生まれたサービスのBFPです。
データフィードを、
媒体のフォーマットに最適化して生成するサービスです。
ECサイトによっては、商品数が多かったりするなど、商品データを作るのが難しいケースがあるので、BFPが自動的にクロールして、GoogleやLINEやIndeedなどの広告媒体に合わせて最適化するのはとても便利ですね。
メタップスワンプロダクト③
XAID(クロスエイド) で、広告の一括管理や効果計測を!
一言に広告と言っても、
様々なアドネットワークやASP等の広告プラットフォームから配信されているものがあり、
広告主からすると、一覧で見れずに広告効果がわかりづらいという問題があります。
XAIDは、そんな多くの広告配信を、一括管理することで
広告効果をわかりやすく、最適化を行うサービスです。
メタップスワンプロダクト④
rossi(ロッシ) で、電子書籍に特化した不適切画像の排除を!
意外かもしれませんが、
電子書籍はセクシー系のコンテンツが多いんです。
広告配信時の掲載基準の多くは、セクシー系はご法度です。
そこで、不適切画像のみを除外して、広告配信する必要があります。
rossiでは、AIを使い不適切画像を判断し、
広告配信可能かどうかを判断します。
画像の自動分類分野はAIの強みで、
流行りでもありますが
イラストに弱い!!
そこでrossiは、
イラストに対しても不適切画像を判断できるAIを開発しました。
これにより、安心して電子書籍に対しても
広告を配信することができるサービスがrossiです。
メタップスワンプロダクト⑤〜⑦
toC向けの動画編集アプリも!
メタップスワンプロダクト⑧
miel(ミエル) は、AIを用いたファッションマッチングアプリ!
mielは、インスタグラマーの最新の投稿や保存した写真から、
AIが似ている商品を 様々なファッションECサイトから探し出して提案するアプリです。
提案された中から気になるものをタップすれば
直接ECサイトの商品ページに遷移し、購入することができます。
最近リリースしたばかりのプロダクトで
横展開も考えると、非常に楽しそうなプロダクトです。
ここまでが、主要なプロダクト一覧です。
流石に8個もあると、簡単に紹介しただけでもボリューミーですね。
アーキテクチャ概要・使用技術
多くのプロダクトがあるため、使用技術と言っても様々ですが、
共通環境としては、以下に記載。
12年稼働しているようなサービスもあれば、
新しいサービスもあるため、非常に多様なツールを使用しています。
これだけでは、少し伝わりにくいので、
1つのプロダクトをピックアップして、開発環境について詳しくご紹介。
XAIDの使用技術・開発環境について
XAIDは、多くのアドネットワークやASP等の媒体を
一元管理する広告効果測定システムです。
基本的な仕組みとしては、
広告クリックの際に発行する広告IDを
成果発生時に XAIDに送信してもらうことで
クリック数とコンバージョン数を計測しています。
課金やユーザーのアクションに応じた細かい計測分析もできるそうです。
使用技術としては、
2年前にクラウドへ移行したこともあり、
GCPのサービスが多めになっています。
GCPを採用した理由は、インスタンス性能やBigQueryの存在が決め手だそうです
使用言語は、主にphpです。
DBにはpostgreSQL、計測ログ等やWebの行動の分析はTreaseredataに投げて行います。
監視には、mackerelを使用し、
ログは、GCPのStackdriverで集約して、
Google BigQueryに投げています。
postgreSQLからTreasure Dataへ流す際のETLには、
Digdag やembulkを使用。
プロジェクト管理については、Redmineを使用して、
チーム開発を行っているようです。
※用語解説
Treasuredata:自社のデータと他社のデータを1つに統合し、保管・分析などを行うクラウドサービス。広告やECのデータ分析などのビッグデータを扱う基盤として利用
Stackdriver: クラウドベースアプリケーション向けの監視機能やロギング機能を提供するモニタリングツール。GCPやAWSと相性が良い
Google BigQuery:従量課金性のDBストレージサービス。大量のデータでもクエリ検索可能
embulk: 並列データ転送ツール。ファイルやDBからデータ抽出を行い、別のストレージやDBへ転送するためのツール。プラグインが豊富なのが特徴
digdag: 複雑なタスクを実行するためのTreasure Dataが開発したOSSのワークフローエンジン。依存関係のあるタスクも含めて管理可能であり、データロードからETL、集計処理などの流れを自動化して、エラー時には通知等を行うことが可能
Cloud Loadbalancing: GCPの中でも特に優秀と言われるLoadbalancing。自動スケールと負荷分散を行う。例えばグローバルな負荷分散ではアクセス元を分類し、近くのリージョンへアクセスするように促す
Redmine: OSSのプロジェクト管理ツール。チームでシステム開発する際の進行表の役割。
XAIDのインフラ構成
広告クリックすると、LoadBalancingを経由して共用サーバーに入り、
必要に応じてDBへ保存します。
DBへ入ったデータは、ETLされ、TreasureDataへ送られます。
簡単なダッシュボードは、GCPのApp-dashboardで行い、
より細かい分析に関してはredashで管理。
場合により、広告主Webサイトでのサイト内回遊データを、
Google AppEngine上で動作するプログラムとサイト上のJSタグで、XAIDの広告IDとWebサイトのCookie idをマッチングさせ、
TreasureDataへ送っています。
XAIDの開発方針・方法は?
打ち合わせは、週1で行い
追加機能に関しては、Backlogプラグインを使い
優先度順にバージョンを切りながら、開発しています。
〜まとめ〜
メタップスワンの持っているプロダクトを
一覧で振り返る良い機会でした!
設立が2019年というのも意外でしたが、
ECや広告、データフィード周りの知識もさながら
AI・機械学習もすでに製品に導入しているプロダクトもあり、
そこらへんで困ったらメタップスワンの人を頼ろうと思います(笑)
ありがとうございました!
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