各国のGoogle Playの売上チャートのランキングから、国と国の近似値を算出して、海外展開の際にどのルートをたどるのが成功確率が高いか、弊社が持っているデータを分析して調査を行いました。2月現在のアプリ市場12主要国に絞って、各国の売上ランキングの類似度を測りました。類似度を表せるために、国と国の間で売上ランキングに共通になっているアプリを標準にして比較しました。国Aの売上チャートTop 5に国BのTop 5と共通にランクインしているアプリが無い場合は、国AとBの類似度が低い。国Aは売上チャートTop 5に国CのTop 5と共通にランクインしているアプリが5本すべてしていると類似度が非常に高いことになります。この統計の分析を分かりやすくビジュアルできるためにクラスタのグラフを作成しました。
各国のGoogle Playの売上チャートのランキングから、国と国の近似値を算出して、海外展開の際にどのルートをたどるのが成功確率が高いか、弊社が持っているデータを分析して調査を行いました。2月現在のアプリ市場12主要国に絞って、各国の売上ランキングの類似度を測りました。
類似度を表せるために、国と国の間で売上ランキングに共通になっているアプリを標準にして比較しました。
・国Aと国Bの売上チャートに共通にランクインしているアプリが無い場合は、類似度が非常に低い ・国Aと国Bの売上チャートに共通にランクインしているアプリがすべて一緒の場合は類似度が非常に高い
この統計の分析を分かりやすくビジュアライズ致しました。グラフの見方は下記の通りとなります。
・色が赤くなっているところは売上チャートTop 100の類似度が高い国同士 ・色が青色になっているところは類似度が低い国同士
類似度が高い国同士
アメリカ・カナダ
国が近い、言葉が一緒、習慣が似ているというところもあり、アプリ市場12主要国の中でアメリカとカナダが一番類似度が高い国同士になっています。カナダにアプリのβリリースしてからアメリカに本リリースする傾向もこのグラフで分かりやすい話です。
台湾・香港
同じ中華圏の国同士として繁体字が一緒で、習慣も近い市場になっています。Google Playが存在しない中国本土のデベロッパーにとっても大変活用している国同士になっています。
フランス・ドイツ
ヨーロッパ内には国境が薄くてだいたい英語が共通に通じるところから、触れ合いが多く、共通点も多いです。ヨーロッパの主要国の中でフランスとドイツの売上チャートが一番近い国同士になっています。イギリスに関しては、フランス・ドイツよりもアメリカ・カナダに近いことが分かります。
類似度が低い国
日本
言葉と習慣が独特で「ガラパゴス」と言われる日本ですが、統計的に見てもアプリ市場も特殊だという結果が分かりました。
韓国
売上チャートだけで見るとかなり独特だという結果は主にKakaoが独占的にランクインしているからだと言えます。
Google Playの売上チャートTop 100の他にも、Top 10を分析した際にどうなるか、そして Top 50も別々で比較しました。
ランキング上位のアプリを比較すると、似ている国はより似ている傾向があります。上位のアプリほど類似度が高くなっているのはグローバル展開しているような強豪ディベロッパーのアプリが占めているからです。また、下位に行くほど類似度が低くなっているのはそれぞれの国の独自のアプリがランクインしていると考えられます。
人気アプリのジャンルの類似度高い国同士
グローバルに展開できるようなアプリの特徴を捉えるために、ランキングの類似度だけでなく、アプリのジャンルに基づく国の類似度を比較しました。
類似度が高い国
アメリカ・カナダ 台湾・香港 フランス・ドイツ
特にアメリカとカナダはカジノのアプリが人気だということが特殊です。アメリカ・カナダではカジノが20%で他の国とは違う傾向にあります。日本・韓国・香港ではひとつのカジノアプリもTop 50にランクインしていないので、リスクが高い市場になっていますが、アメリカ・カナダが比較的に人気なので既存の市場を攻めることができます。
ジャンルに絞って調査すると新たに類似度の高いクラスタが見えてきます。
日本・韓国
日本・韓国はRPGが30%占めている一方、アメリカ・カナダなどは6%で止まっています。共通の売上チャートのランクインしているアプリを見るだけで日本と韓国は「ガラパゴス」に見えますが、ジャンルで「RPG」が共通しているのでローカライズすることによって売れる可能性が比較的に高い国同士です。
イギリス・ドイツ イギリス・ブラジル
イギリスではカジュアルとストラテジーがかなり人気で、ドイツとブラジルも同様です。
フランス・ロシア フランス・香港 ロシア・香港 ロシア・台湾 ロシア・ドイツ
共通にストラテジーが人気ということが分かります。ストラテジーはロシアで40%、日本では6%でこのジャンルでは似ていません。日本に苦戦しているストラテジーのディベロッパーは今までロシアを考えなかったかもしれませんが、ローカライズすることによりロシアで新しい収入源が生まれる可能性が比較的に高いことが分かります。
非ゲーム系で売上チャートに入るアプリはだいぶ少なく、全体的にあまり類似度が高くないカテゴリになっています。
類似度が低い国
日本・ロシア 日本・イギリス イギリス・韓国
主にRPGとストラテジーの人気度が大きく違うところから、ジャンルの類似度が低い国になっています。
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