2015年にアメリカで「Clash of Clans」の次にヒットしているタイトルは?「Game of War」の可能性<US市場年間分析>

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2014年のUS App Store/Google Play市場を一言でまとめるとしたら、「Clash of Clans」(Supercell)のタイトルがApp Store/Google Play市場を独占した一年と言っても過言ではありません。今年の売上チャートを見ると、「Clash of Clans」は、App StoreGoogle Playの両ストアで売上チャート首位獲得日数が9割を超えています。Google Playでは1月から、App Storeでは3月から、1日もその座を譲ることなく首位を守り続けています。

2014年のUS App Store/Google Play市場を一言でまとめるとしたら、「Clash of Clans」(Supercell)のタイトルがApp Store/Google Play市場を独占した一年と言っても過言ではありません。

今年の売上チャートを見ると、「Clash of Clans」は、App StoreGoogle Playの両ストアで売上チャート首位獲得日数が9割を超えています。Google Playでは1月から、App Storeでは3月から、1日もその座を譲ることなく首位を守り続けています。   

2014年のUSトップ売上アプリが「Clash of Clans」のは一目瞭然の話です。では、「2位では何が起こっているのか」に焦点を当ててみます。というのも、Sociappさんが「売上1位じゃなくて2位獲得タイトルを調べてみた」という分析ブログで弊社の日本アプリ市場年間分析リポートに対して触れてくださり、そのブログトピックを見て、非常に面白い視点であるとインスピレーションを受けたからです。それでは早速、今回はUSトップ売上げアプリの2位を見ていきましょう。

今年、11月までに同月にGoogle PlayApp Store両方の売上チャート2位にランクインしたアプリは「Clash of Clans」と「Candy Crush Saga」(King)の2タイトルのみでしたが、11月に「Game of War : Fire Age」(Machine Zone)がそれに続き、今年3タイトル目となりました。11月に「Candy Crush Saga」がGoogle Play(26日間)とApp Store(24日間)で2位を記録していましたが、月末に「Game of War」が伸びて両ストアで2位を達成することができました。このまま続くと、「Game of War」は長期間両ストアで2位を守ってきた「Candy Crush Saga」を超え、首位「Clash of Clans」の座を脅かすような強力な存在となる可能性が見えてきました。

Machine Zoneのアメリカ国内での「Game of War」メガプロモーションがチャート順位上昇に大きく関係があります。11月にスーパーモデルKate Uptonが出演するテレビCMがゴールデンタイムとスポーツ試合の放送中に何度も繰り返し流れ、かなり話題になりました。

1位と2位の後は?

2014年のUS市場の1位と2位までで分析を終わりにしてしまうと、合計4タイトルの話のみになってしまうので、今回は両チャートに3位を記録したアプリも分析しました。

今年のUS Google Playには合計6タイトルが3位にランクインしています。「Game of War」のAndroid版は今年3月にリリースされ、7月末に初めて3位にまで上昇しましたが、11月末に2位を獲得するまで3位に滞在し続けていました。これを見ると、11月に2位に浮上したことは急上昇の動きではありませんでした。

US App Storeにも合計6タイトルが売上チャートで3位にランクインしています。この中で、「Game of War」は222日間(1年間の約2/3)も3位にランクインしています。

月間US売上・無料チャート

タップスのデータ分析により、11月のApp Store/Google Playチャートを計算しました。

「Candy Crush Saga」はまだ両チャートの月間2位にランクインしていますが、「Game of War」の現在の傾向が続くと、12月月間ランキングでは「Game of War」が「Candy Crush Saga」を超え、両売上チャート(特にGoogle Play)の2位にランクインする可能性が高いです。1~3位のタイトル以外では、「Farm Heroes Saga」(King)、「Big Fish Casino」(Big Fish)、「Hay Day」(Supercell)もApp StoreGoogle Playの両ストアの売上チャートでトップ10にランクインしています。

Brave Frontier」(gumi)がApp Storeの月間売上チャートで17位、Google Playでは24位でランクインしており、日本ディベロッパー発アプリとしては両ストア最高順位になっています。

11月の月間無料チャートを見ると、「Facebook Messenger」と「Facebook」が両ストアに1位・2位でランクインしています。この2アプリも含めて両ストアの無料チャートに共通しているアプリが6本で、他には「Instagram」、「YouTube」、「Snapchat」、「Pandora Radio」がランクインしています。

App StoreGoogle Playに傾くアプリ

US App StoreGoogle Play両ストアにリリースしているタイトルの中で、売上チャート上位タイトルのみに絞ってApp Storeに一番傾いているアプリを分析してみたところ、1位には「Crime City」、2位には「War of Nations」で、この2タイトルはGREEのアプリとなっていました。

一方で、11月のGoogle Play売上チャートに一番傾いたアプリは中国ディベロッパーIGGの「Castle Clash」でした。Google Play売上チャートの最高順位が4位、App Store売上チャートでは38位で、順位差が34でトップでした。

ゲームはApp StoreよりGoogle Play

Google PlayApp Storeの人気カテゴリーを分析した結果、日本Google Play売上チャートTop 100でのゲームのシェア率は98%で、App Storeでは81%ということが分かりました。App StoreよりもGoogle Playの方が売れるアプリのゲームのシェアが高いということになります。

11月の日本Google PlayApp Storeの無料チャートで同様の分析をしたところ、結果はGoogle Play : App Store =56% : 30%となり、上記の売上チャートと同じくGoogle Playの方がApp Storeよりゲームのシェアが高いという結果になりました。売上チャートと無料チャートの両方で、App StoreよりもGoogle Playの方がゲームのシェアが高いということが分かりました。

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